■後宮小説-----酒見賢一

02--戻る--04

…結構特殊な本だと思う。
こう言ってはなんですが、話は特には盛り上がりもないです。

舞台は中国風。
架空の事を、本当にあったことのように、歴史書ぽく書いてある小説です。
革命の起こった時代なので、結構起こってることは派手なんでしょうが、
淡々と先へ進むのが、余韻のかけらもなくいっそ爽快です(誉めてます)

アニメ『雲のように風のように』の原作でもあります。
しかしあれを想像して読むと痛い目を見ること請け合いです。

ちょっと題名を見て下さい。
まぁ、ほら、あれだ。後宮だから。
何をするところかって、考えてみればすぐわかると思います(笑)
大真面目にそれを勉強してたりするので、ちょっと笑えます。
…だから何でこれを紹介するんだ、私。

いい本ですよ。本当に。
ただ、勾玉の方と違って、年齢層が高めなうえ、読む人を選ぶとは思う…。