■シュレディンガーのチョコパフェ-----山本弘

06--戻る--08

SF短編集です。
題名になってるのは言わずもがな、シュレディンガーの猫ですね。
有名な実験ですが、私が説明したら大変な間違いをしでかしそうなので、気になったら調べてみて下さい(笑)

全部で7篇入ってます。
化学的なものから、クトゥルーっぽいものまで、結構幅広いです。

一番気にいったのは「まだ見ぬ冬の悲しみも」ですね。
過去に戻れる機械が開発され、主人公がそれにのって過去を変えようとする話です。
行く前がメインとなるんですが、行ったあとのオチが…。
何か救われない感じで「ああああ」ってなります(笑)

作者曰く「SFとは筋の通ったバカ話である」らしいんですが、確かにもっともらしく色々解説してあって、それが本当かどうかはともかくも説得力はあります。
化学っぽいうんちくが苦手だと読みにくいかも。
でもそう言うのだけじゃないんで、つまみ食い的に読んでみたら楽しいのではないかと思います。