■銀の海金の大地(1〜11巻)-----氷室冴子

06--戻る--'09の01へ

古代転生ファンタジーと銘打ちつつも、確実に転生したのがギリギリ一人です。
いいんですよそれでも!看板は看板としておいとけば!
舞台は古代日本です。
大王とかいてオオキミと読む時代。間違ってもダイオウって読んじゃいけません。イメージ違うから!

複雑な出生の女の子が主人公です。
彼女が国とか血族とかにぶん回される話、だと思います。
主人公強い子だから負けてないんですけどね。
図書館で借りて読んだのが、小学校の高学年か中学の時だったかな。
彼女の強さにはちょっと憧れた覚えがあります。
古代ものなんてのがあるなんて知らなかったから、時代設定も衝撃的でした。
それ以来こういう時代には心惹かれます。
空色勾玉のシリーズも、この本があったから手を出した感じですね。

出ている分は真秀の章となっており、このあと佐保彦の章が続く予定だったようなんですが、残念ながら出ておりません。
11巻が出てから随分間が空いたから、もう書くことは無いんだろうなー、と思ってましたが。

作者の氷室冴子さんは今年の6月6日に亡くなられました。
肺ガンだったとのことです。
まだ若いのに!と思いましたね。51歳だそうですよ。
氷室さんの本はやはり図書館でいくつか借りていて、知っている作家さんだったので結構ショックでした。
ジャパネスクも好きでしたよ。本棚にあります。
シンデレラ迷宮は今もう一回読んでみたいです。初めて読んだ当時、泣いたような記憶があるので、どんな話だったかなぁ、と(話忘れた。童話を下敷きにしてた気がするんだけど)

今年も読書週間やろう、と思って本を探している時、亡くなられたことを思い出して「そうだ氷室さん」って決定しました。
…いや、それほど厳選して探してる訳じゃないんですけど(目逸らし)
私のファンタジー遍歴のかなり重要部分にいる本なのです。
続きがものすっごく気になっている本でもありました。
もう先が出ることはありませんが、それでもまた読みたい本です。

ご冥福をお祈りいたします。



ちなみに美知主のおっさんが結構好きです。格好いいよあのおっさん。