■風が強く吹いている-----三浦しをん

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関東で正月にやっております、箱根駅伝の話です。

素人集団(一部陸上経験者)が箱根目指して奮闘します。というか最初は一人だけが奮闘。
その一人が、部員たちを騙して陸上部に入れ、今までの恩や出場することによって得る利益などをチラつかせ、部員たちを半ば無理やり引きずり出していきます。
やりとりが軽妙で面白いです。

走る時のつらさとか終わった後の充実感、そういったものが羨ましく思えました。
走る事が楽しそうだなー、と錯覚できます(持久走死ぬほど苦手)

箱根駅伝を見ている人は、実際のルートを思い浮かべて読めるのでより楽しいかも。
毎年見てる沿道の風景、観衆の様子、中継車、そういったものが合わさると脳内で皆が走ってくれます。

装丁は文庫よりハードカバーの方がお勧め。


箱根駅伝見てない人はどうなんだろう…。